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FA吉井崇裕の投資お悩み相談

第9回 高配当株式ファンドの人気が高いと聞きました。商品選びのポイントは?

更新日 2015年8月13日

配当利回りの高さが人気。
「業種構成」と「値動きの大きさ」に着目して検討を

 高配当株式ファンドは、分配金の原資となる配当利回りが高いことから、投資家に人気があります。高配当株式ファンドを選ぶ観点としては、「業種構成」と「値動きの大きさ」の2点に注目するとよいでしょう。

 業種構成の観点でいえば、一般的に配当利回りが高い業種には電気・通信や公益など安定業種の企業が多く、株価の推移も景気に左右されず安定的な傾向にあります。一方で、インフラ関連といったテーマの業種のなかには、エネルギー産業など景気に敏感な業種が含まれることもあります。業種構成を見るときには、安定的な業種と景気に敏感な業種のどちらに偏っているか、あるいはバランスが取れているか確認しましょう。

 値動きの大きさの観点では、一般的に配当利回りが高いファンドは、値動きが相対的に小さい傾向にあります。配当利回りが高い銘柄は、配当に対して株価が低い銘柄になりますが、株価が低いということは何らかの理由があるはずです。たとえば、業績は安定しているが、その業績の成長率が低ければ、株価は上昇しにくいといったケースが考えられます。そういった銘柄は、下落局面では株価の下げが相対的に小さい半面、上昇局面でも株価がなかなか上がらない可能性があります。

 したがって、上昇局面で大きな値上がりを期待するのであれば、高配当株式ファンドよりも成長株式ファンドを選んだほうがよいかもしれません。高配当株式ファンドは、相対的に高い配当金を積み上げながら、安定的な資産の成長を期待する投資家に向いているファンドといえます。