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FA吉井崇裕の投資お悩み相談

第40回 世界的な金融危機が発生したとき、投資信託の売買はどのように考えたらよいでしょうか?

更新日 2016年3月17日

事前に自分のリスク許容度を知っておけば、冷静な投資行動がとれるでしょう。

(解説)

世界的な金融危機で記憶に新しいのは、2008年のリーマン・ショックです。「金融危機が発生したときに投資信託の売買をどのように考えたらよいか」という問いに対しては、このリーマン・ショックの後の金融市場にヒントがあると思います。

同ショック後の金融市場は大きく反発しました。世界的な政策協調のもとに強力な金融・財政政策が発動され、先行きへの悲観が後退したからです。この歴史に学べば、市場が急落したときに勇気をもって買い増しする、あるいは、当初構築した資産配分比率に戻すような売買(リバランス)をするのが、長期的には良好な成績につながると考えられます。

問題は、「金融危機が発生したときに、冷静な投資行動がとれるか?」ということです。バブルとその後の金融危機は過去何度も繰り返されていることから、今後も金融危機は起こり得ると想定し、「心の準備」を整えておくとよいでしょう。

「心の準備」とは、危機時の最大損失はどの程度か、そしてそれが心理的に耐えられる範囲か、といった自分のリスク許容度を知ることです。自分のリスク許容度を踏まえて、危機時の損失も想定内、長期的には合理的な期待収益が得られるはずと考えることができれば、冷静な投資行動がとれるのではないでしょうか。

理屈で考えれば、下がっているときに買うのが常套手段といえますが、心理的になかなか買うことができない投資家もいると思います。逆に、どこまで下がるかわからないという恐怖心から売却してしまう方もいるでしょう。しかしながら、市場とは短期的な上昇と下落を繰り返しながら、長期的には緩やかに上昇していくものと思われます。下がったものはいずれ戻ることを信じて、市場が落ち着くまでは売買は控えると良いでしょう。