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投資が100倍楽しくなる!変わり種ファンド


投資が100倍面白くなる!変わり種ファンド

株や債券がダメでも「変わり種ファンド」がある!

2016年1月、日本では史上初となるマイナス金利が導入されました。景気を刺激するための金融政策だったはずが、ふたを開けてみると株価は下落。経済の不透明感が増す中、どこに投資すべきか迷っている方は多いことでしょう。
そんな悩みを解決してくれるのが、「変わり種」の投資信託です。
投資信託のメリットは、世界中のありとあらゆる資産に投資できるところ。同じ株式でも特定のジャンルに絞った「テーマ型」、意外な国に投資できる「新興国型」、株価の下落局面で利益が狙える「ベア型」など実にさまざま。株も債券も期待が持てない局面には、金や原油などを対象とする「コモディティ型」に注目してみるのも手です。

「変わり種ファンド」をうまく活用して、今のような難しい局面こそ投資を楽しめるハイレベルな投資家を目指しましょう!

変わり種ファンドMAP

国内株式型の投資信託のうち、ある条件を満たす企業のみを投資対象とするもの。新興国株式型の投資信託のなかでも、日本人にとってなじみの薄い国が投資対象のもの。およそ5000本ある投資信託のなかには、いろいろな「変わり種」があります。

変わり種ファンドMAP

編集部が選ぶ 変わり種ファンド11

さまざまな「変わり種ファンド」のなかから、純資産総額の大きさや販売会社の多さなどを基準に編集部が選んだ11本の投資信託について、過去の値動きやリターンを紹介するとともに、投資する際のポイントをファンド・アナリストの吉井崇裕氏にアドバイスしていただきました。(データは2016年3月31日現在)

変わり種ファンド11
吉井 崇裕さんイデア・ファンド・コンサルティング代表取締役 兼楽天証券経済研究所ファンド・アナリスト

監修

吉井 崇裕さん
イデア・ファンド・コンサルティング 代表取締役
兼楽天証券経済研究所ファンド・アナリスト

投資信託業界での販売・運用・評価分析という幅広い経験から業界の裏事情まで熟知し、投資信託の評価においては定量・定性分析の両面に精通する。ファンド・アナリストとして、国内約5000本の投資信託を常時分析している。

環境問題に取り組む日本企業に投資

損保ジャパン・グリーン・オープン(愛称:ぶなの森)

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント

企業の環境問題への取り組みは顧客や取引先からの評価につながり、企業価値の向上に与するという考えのもと、日本企業のなかでも環境問題に積極的に取り組む企業の株式を主な投資対象としています。

設定日 基準価額 純資産総額
1999.9.30 10236円 194.7億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-14.1% -4.6% -12.6% 32.8% 26.0%

環境問題への企業の取り組みは、日本よりも欧米で注目される傾向にあります。このことから、当ファンドの組み入れ銘柄の特徴としては、大型かつグローバルな企業が多いのが特徴です。組入れ業種では、卸売や素材、海運といった業種の組入れが市場構成比よりも高く、景気に敏感な値動きが予想されますが、割安な銘柄を選別していることから、値動きの大きさは市場平均並みに抑えられています。

投資テーマは医療とバイオテクノロジー

グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(愛称:健次)

三菱UFJ国際投信

先進国のヘルスケア・バイオ関連企業の株式を主要投資対象としています。具体的な業種は、製薬、バイオテクノロジー、医療製品、医療・健康サービス関連など。2014年以降、純資産総額が急激に伸びています。

設定日 基準価額 純資産総額
2004.2.27 8698円 3329.4億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-16.9% -4.9% -12.1% 78.3% 183.1%

ヘルスケアセクターは会社の規模が大きく業績も安定していることから、株式市場が下落する局面でも底堅い値動きが期待できます。一方、バイオ関連セクターは新薬等の開発、製造を主としており、会社の規模が小さく業績の変動も大きいことから、株価の変動も大きい傾向にあります。当ファンドでは、両セクターにバランス良く分散投資することで、安定性と成長性を兼ね備えた値動きが期待できるのが特徴です。

憧れのブランド企業に少額で投資できる

ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3ヵ月決算型)

ピクテ投信投資顧問

プレミアム・ブランド企業とは、デザインや高品質などに基づくブランド力により、消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品・サービスを提供している企業のことを指します。

設定日 基準価額 純資産総額
2006.6.30 11271円 245億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-9.4% -6.8% -16.8% 20.7% 71.3%

ブランド価値は容易に形成できるものではないため、プレミアム・ブランドというセクターは新規参入が難しい分野です。このことから、ブランド企業は価格競争に巻き込まれることが少なく、高価格・高収益を実現する企業が多いといえます。具体的な組入れ業種は、アパレル、小売り、食品といった、いわゆるディフェンシブな業種が多く、景気の良し悪しにかかわらず安定的な値動きが期待されます。

投資対象は日本を代表するあの大企業

トヨタグループ株式ファンド

三井住友アセットマネジメント

世界最大級の自動車メーカーであるトヨタ自動車と、そのグループ会社の株式に投資します。トヨタ自動車のグループ企業にはデンソー、アイシン精機、豊田自動織機、日野自動車、ダイハツ工業などがあります。

設定日 基準価額 純資産総額
2003.11.14 19167円 766.9億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-18.6% -8.4% -21.0% 29.4% 129.6%

組入れ銘柄は輸送用機器の業種が約9割を占めており、良くも悪くも景気または為替動向の影響を受けやすいのが特徴です。また、組入れ銘柄の約5割をトヨタ自動車が占めていること、他の銘柄についてもトヨタ自動車の業績に大きな影響を受けることから、トヨタ自動車の業績を注視する必要があります。一般的な国内株式ファンドと比べて値動きが大きい傾向にあることを覚えておきましょう。

日経平均株価に「強気」で乗っかるなら

日経225ダブル・ブルファンド

新光投信

「ブル」は「強気」を意味する言葉。日経平均株価の先物取引を活用して、日々の基準価額の値動きが日経平均株価の値動きに対しておおむね2倍程度となる投資成果を目指して運用を行います。

設定日 基準価額 純資産総額
2010.2.1 21574円 45.3億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-23.7% -9.5% -27.7% 59.2% 115.7%

一般的に「ブル・ベア型」といわれるファンドが、連動する株式市場の値動きのおおむね2倍程度となるのは前日と比較した場合であり、2日以上離れた日と比較した場合、その投資成果は2倍とはならないことがあることを覚えておきましょう。また、連動する株式市場が上昇と下落を繰り返して元の水準に戻ったとしても、ファンドの基準価額は元には戻らないので注意が必要です。

株価が下がったら利益が出る「逆張り型」

SBI 日本株3.7ベア

SBIアセットマネジメント

「ベア」は「弱気」を意味する言葉。日経平均株価の先物取引を活用して、日々の基準価額の値動きが日経平均株価の値動きに対しておおむね3.7倍程度逆となる投資成果を目指して運用を行います。

設定日 基準価額 純資産総額
2015.2.6 5767円 18.5億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
14.4% -24.3% -18.1% -42.3%

『日経225ダブル・ブルファンド』と同様に、連動する株式市場の値動きのおおむね3.7倍程度逆となるのは前日と比較した場合であり、2日以上離れた日と比較した場合、その投資成果は3.7倍逆とはならないことがあります。このファンドはレバレッジ(倍率)が3.7倍と大きいのが特徴で、レバレッジが大きくなればなるほど株式市場との中長期的な乖離幅が大きくなることには注意が必要です。

産油国が集まる中東・北アフリカ地域に投資

アムンディ・アラブ株式ファンド

アムンディ・ジャパン

サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、オマーン、カタール、バーレーン、エジプト、モロッコ、チュニジア、レバノン、ヨルダン等の中東・北アフリカ地域の企業に投資します。

設定日 基準価額 純資産総額
2008.1.31 7579円 24.9億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-12.0% -18.5% -26.9% 20.0% -23.5%

この地域の国々は、原油の輸出から得た収入を国の経済発展に活用していることから、原油価格変動の影響を受けやすいといえます。また、同地域は宗教的な紛争が多いことから地政学的なリスクには注意する必要があります。さらに、各国の株式市場の規模が小さいことから、短期的な資金の流出入の影響を受けやすく、一般的な新興国株式ファンドと比べて値動きが大きい傾向にあることを覚えておきましょう。

株式と債券の両方の特性を兼ね備える

UBSグローバルCBオープン(年1回決算型・為替ヘッジあり)

UBSアセット・マネジメント

世界のCB(転換社債型新株予約権付社債)に投資します。CBとは、一定の条件で株式に転換できる権利の付いた社債のことで、債券と株式のそれぞれの値動きの特性を兼ね備えています。

設定日 基準価額 純資産総額
2013.9.26 10448円 32.6億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-2.0% -0.8% -3.6% 4.5%

CBは株価下落局面では債券の価値があることから、株式ほど下落することが抑えられる一方で、株価上昇局面では株価に連動し、CB価格が値上がりするのが特徴です。また、CBはデュレーション(金利変動に伴う債券価格の変動性)が小さく、金利変動の影響を受けにくい特徴もあります。株式市場の割安感が薄れ、かつ、金利上昇が予測されるような難しい局面で、有効な投資先といえるでしょう。

債券とは似て非なる「バンクローン」という資産

マニュライフ・変動高金利戦略ファンド (愛称:アメリカン・フロート)Bコース(為替ヘッジなし・毎月)

マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン

変動金利の米ドル建てのバンクローンを主な投資対象とし、安定的な金利収入の確保を目指して運用します。バンクローンとは、銀行が企業に融資した担保付銀行貸付債権を証券化したものです。

設定日 基準価額 純資産総額
2013.9.12 10093円 78.7億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-5.6% -6.9% -7.8% 12.6%

一般的に、バンクローンは相対的に高利回りであることに加え、変動金利(市場金利が上昇すると、クーポン(利率)も上昇)のものが多く、債券が弱いとされる金利上昇局面でも下値抵抗力があるのが特徴です。一方、バンクローンの対象企業は低格付け(BB以下)であることが多いため、信用リスクが高まる局面では短期的に大きく値下がりする可能性があることには注意が必要です。

非常事態のときに価格上昇が期待できる「有事の金」

三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)

三菱UFJ国際投信

純金上場信託(現物国内保管型)(愛称:「金の果実」)というETF(上場投資信託)に投資することで、わが国の取引所における金価格の値動きをとらえることを目指します。同ETFは、国内に保管されている金の現物を裏付け資産としています。

設定日 基準価額 純資産総額
2011.2.7 11782円 53.1億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
6.5% 1.9% -3.5% -10.9% 17.8%

金価格は、「有事の金」といわれるように、リーマン・ショックのような金融市場のリスクや、紛争やテロなどの地政学的なリスクが高まるときに上昇が期待できる資産である半面、金自体には金利や利息などが付与されないため、金利が上昇するような局面では魅力が薄れる傾向にあります。また、わが国における金価格は、円ドルの為替レートの影響を受けるため、為替動向にも注意する必要があります。

天然資源から農産物まで、幅広い商品に投資

パインブリッジ・コモディティファンド(愛称:ネイチャーメイド)

パインブリッジ・インベストメンツ

実質的な投資対象はコモディティ(商品先物)。エネルギー、非鉄金属、貴金属、穀物、畜産物、植物油などさまざまなコモディティに投資して、「ブルームバーグ商品指数」に連動する投資成果を目指します。(データは2016年4月11日現在)

設定日 基準価額 純資産総額
2006.2.23 2489円 7.7億円
トータルリターン
3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
-3.7% -20.7% -28.3% -38.0% -60.1%

商品価格は、モノの価格であることから、世界の物価や景気の影響を受けます。たとえば、エネルギーや非鉄金属などは景気の影響が大きく、穀物や畜産物などは天候や生活スタイルの変化に伴う需給関係の変化の影響を受けやすいことを覚えておきましょう。なお、当ファンドは米ドル建ての商品指数に連動するため、円ドルの為替レートの影響も受けることに注意する必要があります。