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トランプ新大統領の誕生でどうなる? 徹底検証!為替ヘッジあり vs 為替ヘッジなし(2/2)


トランプ新大統領の誕生でどうなる?徹底検証!為替ヘッジあり vs 為替ヘッジなし
トランプ新大統領の誕生でどうなる?徹底検証!為替ヘッジあり vs 為替ヘッジなし

先が読めないときは「為替ヘッジあり」

2016年12月1日現在、ドル/円の為替レートは1ドル=114円前後で推移しています。米国大統領選挙の当日に一時101円台まで下落したほか、6月の英国EU離脱問題のときには99円台に下落したことを考えると、ずいぶんと円安ドル高が進みました。問題は、ここからさらに円安が進むのか、あるいは反動で円高が進むのか。これを判断するためには、米国の政策金利の動向など日々のニュースに目を配ったり、投資信託会社のレポートを読んだりしながら、世界経済の先行きをじっくり考える必要があります。その判断に応じて、基本的には以下のような運用戦略を選ぶのがいいかと思います。

どっちを選べばいい?為替ヘッジありorなし

実際には、為替の動向はなかなか正確に予測できないものです。プロの投資家でも間違えます。2017年にトランプ大統領が就任したら、世界経済の潮流がまた変わってしまうこともあり得ます。この先何が起きても対応できるように、為替変動リスクを抑えた「為替ヘッジあり」の投資信託を無難に選ぶか、もしくは両方の投資信託を買ってしまうという方法も考えられます。

長い目で見るなら、米国の大統領が誰になろうと為替は何らかの要因で変動するものだと割り切って、「為替ヘッジあり」の投資信託でじっくり運用するという手もあります。ただ、「為替ヘッジあり」の投資信託は種類が限られているのも事実。特に、外国株式に投資する投資信託はほとんどが為替ヘッジを行っていません。「為替ヘッジなし」の投資信託を運用する場合は、積み立て投資で高値づかみを避けながら長期で運用するという方法が良いかもしれません。

いずれにしても、目先の値動きに惑わされず、あわてて売ったり買ったりしないように心がけることが大切です。

実際の投資信託で、為替ヘッジあり・なしの値動きを比較

為替ヘッジの有無で、投資信託の値動きはどれくらい違うのか? 同じファンドで為替ヘッジあり・なしの2種類がある3本の投資信託で比較してみました。

まずは、2011年12月1日から2016年11月30日までの5年間。ドル/円の為替レートは、1ドル=80円を切るほどの円高から、110円を超えるところまで大きく動きました。「為替ヘッジなし」が圧倒的に有利な環境でした。
(以下のグラフは分配金再投資基準価額の推移。2011年12月1日の値を100として指数化)

〈国際株式型〉
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン(愛称:健太)/三菱UFJ国際投信
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン(愛称:健太) 5年

〈国際債券型〉
東京海上・ニッポン世界債券ファンド/東京海上アセットマネジメント
東京海上・ニッポン世界債券ファンド 5年

〈新興国債券型〉
エマージング・ソブリン・オープン/三菱UFJ国際投信
エマージング・ソブリン・オープン 5年

過去5年間で見るといずれも「為替ヘッジなし」の収益が大きく上回る結果となりました。

それでは、過去1年(2015年12月1日~2016年11月30日)ではどうでしょうか?
(以下のグラフは分配金再投資基準価額の推移。2015年12月1日の値を100として指数化)

〈国際株式型〉
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン(愛称:健太)/三菱UFJ国際投信
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープン(愛称:健太) 1年

〈国際債券型〉
東京海上・ニッポン世界債券ファンド/東京海上アセットマネジメント
東京海上・ニッポン世界債券ファンド 5年

〈新興国債券型〉
エマージング・ソブリン・オープン/三菱UFJ国際投信
エマージング・ソブリン・オープン 5年

過去1年では、残念ながらほとんどの投資信託がマイナスの成績となってしまいましたが、ここでは「為替ヘッジあり」の成績が「為替ヘッジなし」を上回っています。新興国債券型の『エマージング・ソブリン・オープン』はプラス収益を達成しています。

為替ヘッジの有無によって、投資信託の運用実績は決して小さくない差が生じます。短期の値動きには目をつぶって長期的に大きな収益を狙うか、値動きを抑えて安全な運用を行うか、運用の目的に合った選び方を心がけるといいでしょう。

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