TOP >  特集記事 >  ニッポンの凄い投資信託 リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016 >  最優秀運用会社スペシャルインタビュー ブラックロック・ジャパン(1/3)

最優秀運用会社スペシャルインタビュー ブラックロック・ジャパン(1/3)


ニッポンの凄い投資信託 リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016

投資信託 債券部門 最優秀運用会社賞

いかなる市場環境でも頼りになる債券
高い専門性と豊富な経験に基づく確かな運用力

ブラックロック・ジャパン 債券戦略部長 運用部門 ディレクター
チーフ・インベストメント・ストラテジスト 番場悠氏

ブラックロックは米国を本拠地とする世界最大の運用会社として、幅広い商品ラインナップと確かな運用力で、世界中の投資家の多様なニーズに応えています。ブラックロック・ジャパンの債券戦略部長運用部門ディレクターでチーフ・インベストメント・ストラテジストの番場悠氏に、日本におけるブラックロックの活動や商品の魅力、運用へのこだわりについて話を聞きました。(聞き手・文/編集部)

あらゆる商品と運用戦略を扱う世界最大の運用会社

blackrock1

――リッパー・ファンド・アワード最優秀運用会社の債券部門で受賞された感想をお聞かせください。

 債券部門全体としての受賞は1社しかいないわけで、そういった意味では非常に光栄に思います。特にリッパーアワードは、リターンの質と量を定量的な評価に基づいて選出されるということですので、まさに私どもが力を入れている部分が評価されたというのは非常に喜ばしく思います。

――債券運用の強みや特徴を教えてください。

 ひとつはラインナップが挙げられると思います。私どもは世界最大の運用会社でありまして、世界中の株式や債券などに投資するさまざまな運用商品を取り扱っています。そのため、世界中のお客さまに対して、個別具体的なニーズやマーケット環境に応じて、最適な商品をご提案できるのです。商品ラインナップが限られていますと、どのような環境でも同じものしかお勧めできないということもあると思います。そうした制約がないのは強みだと考えています。

 運用体制の特徴については、結局「人」につきると思います。何を買って何を売るかや、そのタイミングは、多くの場合は人が判断します。各商品や各戦略において最高の運用者をそろえることを重視した体制を構築し、その運用者が純粋な運用だけに専念できるようにフォローすることが、質の高いパフォーマンスとリターンにつながると信じています。それが、今回評価されたというのは非常にうれしいことだと思います。

 日本は「運用難先進国」であり、世界中の投資機会を使わないと、運用難への解決策を見出していくのが難しい環境だと思います。以前には、円債だけ持っていれば十分という時代もありました。しかし、とうにそういった時代ではなくなっています。世界のいたるところからリターンを獲得できる投資先を見つける必要があるなかで、世界中に運用のプラットフォームを持っているというのは大きな強みですし、お客さまの投資目的を達成するために、いろいろな局面に耐えうる分散の効いたポートフォリオをご提案できることにもつながります。

どんな局面でも頼りになるのが債券

――あらためて、債券に関する投資信託の魅力についてお聞かせください。

 現在、個人のお客さまにご提供している商品は、『ブラックロック・ワールド・インカム・ストラテジー(愛称:BR Win)』と『ブラックロック・ワールド・ボンド・オープン』の為替ヘッジありとなし、『ブラックロック・ワールド債券ファンド』の為替ヘッジありとなしの合計5本です。マイナス金利のなかで、債券運用の多様化を求める個人投資家のニーズは広がってくると思っていますので、今回の受賞を機に、これまで以上にご注目いただければと思っています。

――投資初心者の方や今後資産形成をしていく投資家に向けて、債券の活用方法についてアドバイスをいただけますでしょうか。

 債券のポートフォリオ全体における役割や商品の性質を考えると、全く保有しないという選択肢はないと思います。というのも、債券は安定的なリターンの獲得が期待でき、株が大きく売られるような局面でも頼りになる商品です。どのようなポートフォリオにおいても活躍の余地があるので、一定程度は組み入れを検討していただきたいですね。

 分散投資はとても重要です。あらゆる投資機会を拾っていくために、裾野を広げた分散投資をするほどリスクに対するリターンが良くなりやすい傾向は明白です。特に、2015年から相場が荒れた環境が続いておりますので、そうした環境ではいっそう分散が重要になってくると思います。

――初心者には難しい「為替ヘッジあり・なし」の使い分けについては、どのように考えればよいでしょうか。

 どの程度価格の変動を許容できるかというところが大きいかと思います。ある程度安定的にポートフォリオの価値が推移していくことを望まれるのであれば、為替ヘッジをするのが基本だと思います。ただ、10年、15年のスパンで運用を考えているのであれば、為替ヘッジなしで保有するというのも有効な選択だと考えます。実際に、投資スパンを長く取っている公的年金基金の行動を見ていますと、基本的には為替ヘッジをしないという選択をしています。