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最優秀運用会社スペシャルインタビュー ブラックロック・ジャパン(3/3)


ニッポンの凄い投資信託 リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016

投資信託 債券部門 最優秀運用会社賞

いかなる市場環境でも頼りになる債券
高い専門性と豊富な経験に基づく確かな運用力

ブラックロック・ジャパン 債券戦略部長 運用部門 ディレクター
チーフ・インベストメント・ストラテジスト 番場悠氏

100回に1回の負けも許されない債券運用の世界

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――どのようにキャリアを積み上げていくのでしょうか。

 運用のように高い専門性が求められるものについては、それに専念してもらうケースが多いですね。運用はどんどん高度化していきますし、投資対象も複雑化していくなかで、やはり経験や知見の差が結果に出てくる部分がありますね。特に今みたいな運用難の環境では、マネージャーのスキルによって結果の差が如実に出てきますし、それはお客さまの資産のパフォーマンスにも大きな影響が出るので、運用に専念して経験を積むということが重要かと思います。運用は、たとえ20年続けていても極められるものではありません。野球のバッティングと同じで、ずっと修行を積んでいく性質のものだと思います。あくなき向上心を持って、常にレベルアップを目指していくことが大事だと思います。

――ずっと債券の世界でやられていたのでしょうか、それとも他のアセットクラスも担当されたことがあるのでしょうか。

 ずっと債券の世界ではあったのですが、管理の仕事に携わることなどはありました。入社したときはニューヨークにいて、実は少し前までニューヨークで債券の運用をしていたのですが、私が入社した当時、ブラックロックは債券運用専門の運用会社だったので、周りのほとんどは債券に関わる人でした。

――もともと運用の世界を目指していたのでしょうか。

 そうです。ロマンがあるというか、やりがいがあるといいますか。個人の年金ですとか、学校へ行くために積み立てるお金ですとか、あるいは国の富といったお客さまの大事なお金を、お客さまのために運用するということに魅力を感じて、そういった仕事をしてみたいと思ったのがきっかけです。

――債券運用の醍醐味をお聞かせください。

 債券というのはポートフォリオのなかで非常に重要な役割のものです。何かあったら助けてくれたり、安定的にインカムを稼いでくれるという意味で、大事なお金を守りたいという気持ちがあるほど資産は債券に向かうと思うので、その債券の運用をお手伝いさせていただけるというのは非常に光栄だと思います。

 個人的には、債券運用に携わる人の典型的な特徴、というのがあるかもしれないと思っています。100回に1回でも負けるとダメというのが債券の世界です。株式の場合は100回に1回大勝ちすれば、その1回で99回の負けを取り戻せることもありますが、債券の場合は、ある銘柄を買ったらそれが100倍に値上がりすることはあり得ません。運用が最大限うまくいった場合でも、利息と元本だけが戻ってくるという世界なので、非常に緻密な作業が必要になってきます。だから、債券運用の人は性格が細かい人が多いように見えますね。

運用難で苦しむ投資家に真のソリューションを届けたい

――マーケット環境が厳しいなかでは、プライベートな時間を作るのが難しいのではないでしょうか。

 それは本当にありますね。特に担当するマーケットの領域がグローバルなものですから、日本の時間では終われないんです。2010年に起きた欧州危機のときは、アメリカにいてもほとんど欧州の時間で活動していました。健康的な日常生活というのは厳しいですが、やはり息抜きもしないと体がもちませんので、そのあたりは心掛けるようにはしています。

――アメリカにいながら欧州の時間に合わせて行動するとなると、なかなか神経がいる仕事ですね。

 自分のカバーしている範囲を見ているだけでは成り立たないような相場環境になった場合、どうしてもその土地の時間に合わせて行動することになり、さらにはその土地の勉強もしなければならない。そういったことが多々あるので、大変なときもありますね。

――最後に、今後の目標や抱負をお聞かせください。

 投資家の皆さまがそれぞれの投資目的を達成させるのが困難な時代のなかで、いくら世界最大の運用会社といえども、真に魅力的なソリューションを提案することは生半可なことではないと思います。ブラックロックのプラットフォーム(調査・運用基盤)を活用し、仲間とともに精一杯努力して、本当に運用難で苦しんでいらっしゃる日本のお客さまに対して、最適なソリューションを提案できるよう全力を尽くしたいと考えています。

 

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