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最優秀運用会社スペシャルインタビュー 野村アセットマネジメント(1/5)


ニッポンの凄い投資信託 リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016

確定拠出年金 総合部門 最優秀運用会社賞

世界に通用する「ブティック」を目指して
運用の職人が活躍できるグラウンド

野村アセットマネジメント 執行役 専務 猿田隆氏

国内最大級の資産運用会社として、日本の投資信託業界をリードしてきた野村アセットマネジメント。今後さらなる普及が期待される確定拠出年金に対しても、運用商品の提供だけでなく、業界のリーダーとしてさまざまな提言を行っています。同社執行役専務の猿田隆氏に、確定拠出年金への取り組みやおすすめの投資信託、さらには運用部門を束ねる仕事のやりがいや苦労、プライベートのことなどいろいろと話していただきました。(聞き手・文/編集部)

欧米系の運用会社とは違うやり方を極める

野村アセットマネジメント 猿田隆氏

――リッパー・ファンド・アワードの受賞、おめでとうございます。

 アワード受賞は、やはりうれしいですね。基準価額やパフォーマンスは、ホームページなどを通じて簡単にお知らせできるとはいえ、「投資家に注目してもらう」ことは難しいので、そういう意味でこのアワードはありがたいと思います。

――アワードの対象は運用歴が3年以上のファンドで、そのすべてが平均的に水準以上のパフォーマンスをあげた結果です。この結果を生んだ野村アセットマネジメントの強みはどこにあるのでしょうか。

 当社はたくさんの運用商品を提供しています。言ってみればデパートのようなものです。我々の考え方としてはこのデパートを、専門性を持った個々のストラテジーを会社全体としてマネージメントする、ブティックの集まりにしていきたいと思っています。

 日本の運用会社で、グローバルに運用しているところはまだ少ないと思います。せいぜいシンガポールに拠点を出して、アジア株をちょっと自社で手がけるという程度です。例えばアメリカのマーケットをバックボーンにしている運用会社の場合、アメリカ株やアメリカの債券のブティックを突き詰めていく中でグローバルになれます。なぜならば、アメリカのマーケットが世界で7~8割を占めているからです。しかし我々は日本のマーケットを突き詰めて行ってもグローバルになれるわけではなく、かといってアメリカの株や債券に絞れるような運用会社ではないので、アメリカのマーケットをバックボーンとした運用会社と違うことを考えないといけません。いろいろなストラテジーブティックを抱えて、その1個1個が世界に通用するようなパフォーマンスをあげて、そのうえでそれ全部を会社としてマネージメントできるような運用会社を目指しています。

 当然、ファンドはつくるだけでなく、売らなければいけません。残高が集まらない限り運用会社としては成り立たないので、マーケティングをどうするかということも考える必要がありますが、それも含めて欧米系の運用会社とは違うやり方で、世界に展開していきたいと思います。そのためにアワードをいろいろなストラテジーでいただき、総合部門でもいただくことは我々の願いでもあるし、そうなることを目指しています。

確定拠出年金のフロントランナーという自負

――今回は確定拠出年金の総合部門で最優秀運用会社となりましたが、最優秀ファンドでも多くの賞品が受賞しています。確定拠出年金は、法改正などもあってこの先さらに注目を集めていくと思いますが、御社ではどのように取り組んでいるのでしょうか。

 確定拠出年金については、スタートの段階から相当力を入れてやってきました。たぶん日本の世の中全体が考えていたよりも、DC(確定拠出年金)の拡大はそれほど速くなかったのですが、ここに来てやっと日本がこちらの方向に向かなければいけないという雰囲気が出てきたので、フロントランナーとして走り続けたいと思っています。