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最優秀運用会社スペシャルインタビュー T&Dアセットマネジメント(3/3)


ニッポンの凄い投資信託 リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016

投資信託 ミックスアセット部門 最優秀運用会社賞

大手運用会社とは違った特徴で勝負
個人の投資は「リスク目線」で考える

T&Dアセットマネジメント 執行役員 運用部門担当
チーフ・インベストメント・オフィサー 運用統括部長 山中清氏

運用者の考え方がわかるファンドは魅力的

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――生命保険会社を志したきっかけは何だったのでしょうか。

 あまり強い意志はなかったんですけれども、当時、生命保険会社は非常に安定的な会社でした。大同生命は業界では中堅どころでしたけれども、ものすごく特徴のある保険商品を売っていて、そこがすごく魅力的でしたね。他社にないような商品を持っている。今の我々の仕事のしかたもそうですけど、差別化というのか、特徴を出して事業を運営していくという、そんなところが共通点があるかなと。僕自身も大衆迎合的なものではなく、人と違ったようなことをしたい、そういう気持ちはあったような気がしますね。

――他社が作っている商品のなかで、この投資信託はいいなと思うものはありますか。

 阿部さんのところ(スパークス・アセット・マネジメント)のように、日本株の中でも非常に特徴を出して運用されている、運用者の考え方がよくわかるファンドは魅力があると思いますね。ほかには『ひふみ投信』ですとか。独立系で、自分の考え方を強く打ち出した特徴的な運用っていいなと思います。息の長いファンドとして、大きくなってほしい。特に日本株は長いこと元気がなくて、最近は大きなファンドが出てきてないので。

――販売の現場に対して、こうなったらいいなという希望はありますか。

 ベーシックな商品の紹介を常に行ってほしいと思います。ある事象やテーマにフォーカスしたような商品もいいですけど、例えばバランス型ファンドのようなリスクを限定したような商品を案内していただいて、初心者の方が最初に投資する導入商品として勧めるのがいいと思うんですよ。

 10年以上の歴史があるファンドなら、実績を見ることによって、どれくらい得をする、損をするというイメージが湧きます。新しい商品はそれがないですから、わからないですよね。初心者の方は実績のあるファンドを、過去のトラックレコードを見たうえで買うのがいいのではないかと思います。

――NISA(少額投資非課税制度)はどう活用すればいいと思いますか。

 NISAは難しい面があると思っています。損益通算ができないので、損をしたときに痛みがあるわけですよね。ですから、どちらかというとリスクの低い商品でチャレンジされた方がいいんじゃないかなと思います。儲けの方を強く意識せず、10年間で安定的にリターンを出すという考え方。今は金利がほとんどありませんので、とにかくプラスのリターンが出ればという目線でやってみるのもいいかもしれませんね。

まずはリッパーの最優秀ファンドから選んでみる

――投資信託の選び方について、アドバイスをお願いします。

 投資信託は本当にいろんな商品があります。中には特徴のあるファンドもありますので、そういったものに対しても興味を持って見てもらいたいと思いますね。まずはリッパー・ファンド・アワードの受賞ファンドを見ることから始められたらいいのではないでしょうか。

 投資について、誰しもが何らかの分野に興味をお持ちだと思います。アジアは成長するからおもしろそうだ、東欧も良くなるかもしれない、いや今こそアメリカだ、これからは日本株だ、そんな思いに任せて注目するのはひとつの方法だと思います。ファンドの月報などを読むと中身がわかるので、まずは資料を読んでいってみるところから始めてみればと思います。

 また、どのようなファンドも長い間に浮き沈みがありますから、ある程度優秀な成績を残しているファンドだったら、むしろ成績が悪くなってきたときに、より注目してみるのもいいと思います。

――ところで、お休みの日は何をして過ごしているのですか。

 音楽はクラシックが好きで、あとは絵を見るのが好きなんですよね。ですから休みの日によく美術館に行ったりしますね。平日はやはり家族と接する機会がものすごく少ないので、なるべく家族と行動を共にすることを心がけています。

――特に好きなジャンルはあるのですか。

 クラシックは古典中心ですね。絵画はいろいろ見ますけれども、近代絵画はなかなか理解ができないので、まあ印象派まででしょうか。この前も、江戸東京博物館にダ・ヴィンチの絵を見に行きました。「糸巻きの聖母」という絵で、それなりによかったのですが、見るのに1時間ぐらいかかったんですよ。すごく混んでて。たいへんでしたね。その前の週には、東京都美術館でボッティチェリ展を見ました。

――絵を見るために、遠くに行かれたりもするんですか。

 海外も何回か行きました。ボッティチェリの「アペレスの誹謗」という絵があって、すごい名画なんですけど、フィレンツェに行って見たときには、その横に「春」と「ヴィーナスの誕生」というものすごく大きい絵があったんですよ。だから皆さんそっちの方ばかり見ていて、「アペレスの誹謗」を見てる人はあまりいなかった。現地に行くと、本当にじっくり見られていいなと思いましたね。

 

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