TOP >  特集記事 >  資産運用Q&A~入門編~

資産運用Q&A~入門編~


今さら聞けない投資のギモンを解決!資産運用Q&A~入門編~
今さら聞けない投資のギモンを解決!資産運用Q&A~入門編~

「老後が不安だから、今から備えておきたい」「預金だけではお金がなかなか増えないから、余裕資金でお金を増やしてみたい」……。資産運用を始める動機はさまざまですが、実際に投資を始めようと思ったとき、何から手をつけていいのかわからない人も多いと思います。そんな「投資入門者」のために、資産運用にまつわる不安と疑問点にお答えします。

Q
  • そもそも、どうして資産運用をする必要があるの?
    投資でお金が減ってしまうと困るし、預金だけで十分では?
a
  • 預金だけでは、物価の上昇でお金の価値が目減りしてしまいます。これでは老後の生活が不安です。
    投資をすると、一時的に元本を下回ることもあり得ますが、長い目で見れば、物価上昇を補ったり、大きく上回ったりする運用成果が期待できます。
    値下がりに慣れるために、まずは少額で投資を始めてみましょう。

「インフレ目標2%」と「預金金利0.2%」という現実

昔は定期預金の金利が7%以上ありました。10年預けるだけで2倍近く増える計算です。でもそれは1980年代の話。バブル崩壊後、預金金利はどんどん下がっていって、今はご存知のとおり、預金金利はどんなに高くても0.2%くらい。1000万円を10年間預けても、税引き後では16万円程度しか利息が付きません。ここまで極端な低金利が今後もずっと続くとは思えませんが、かといって国内の銀行の預金金利が再び5%を超えるようなことは考えにくいと思います。

一方で、政府と日銀は物価上昇率2%を目指す金融政策を進めています。今のところは必ずしもうまくいっているとはいえませんが、少なくとも政府がデフレを脱し、緩やかなインフレを目指していることは確かです。もし実際に物価が年2%のペースで上昇し、預金金利が物価上昇率に追いつかない状況が続けば、預金の価値はどんどん目減りしてしまいます。

「預金の価値が目減りする」とは?

昔は、貯めることと増やすことは同じでした。銀行に預けておくだけでお金を増やすことができました。でも今は「貯める」と「増やす」は別です。預貯金は貯めるための手段。貯めておくだけでは、お金は実質的に減っていく一方です。物価の上昇に打ち勝つために、お金を増やすための手立てを打つ必要があります。

「値下がりが怖い」という先入観を捨てる

元本が確保される預貯金ではお金がほとんど増やせない以上、お金を増やそうと思ったら、株式や債券のような元本割れの可能性がある金融商品に投資することになります。

投資をしたことがない人にとって、お金が減ることに対する抵抗感は大きいものです。でも、そこは「値動きがあるから、値上がりするチャンスが生まれる」と割り切ることが大切です。値下がりすることを受け入れるのです。

金融商品を買ったとして、それが一時的に値下がりしても、売らなければ損失は確定しません。多くの金融商品は、一度値段が下がったら下がりっぱなしということはありません。いつかは値上がりするものです。そのときが来るまで待てばいいのです。

値下がりすることは、実はチャンスでもあります。投資信託を定額で積み立てる例を考えるとわかりやすいと思います。図のように、もともと基準価額が1万円だった投資信託が、2カ月後に1万2000円に値上がりした場合、「右肩上がり」より「一度下がってから上がる」という方が収益は大きくなります。

a

このように、投資のやり方によっては「一時的に値下がりがあり得る」という性質を味方につけることもできます。今は1000円から投資信託の積み立て投資ができる販売会社もありますので、まずは少額から投資にチャレンジして、値下がりに慣れることから始めてみてはいかがでしょうか。

Q
  • 資産運用を始める前に、準備しておくこととは?
a
  • 若い人なら「月にいくらまでなら投資できるか」を、ボーナスや退職金を運用する方なら「どの程度のお金なら投資に回せるか」を確認しましょう。
    「何を買うか」を決める前に、「どれくらいの収益が必要か」を考えることが大切です。

特別な準備は必要ないが、「いくら投資できるか」は確認しておく

資産運用を始めるのに、特別な準備は必要ありません。株式の個別銘柄に投資する場合は、会社や業界のことを勉強した方がいいのでしょうが、投資信託であれば、あまり難しく考えることはないと思います。

大切なことは、「何に投資するか」を考える前に、「どれだけのお金を、どのくらいの利回りを目標にして運用するか」を決めることです。

まずは、次の2つを決める

1
  • 運用にいくらまわせるか?
2
  • どのくらいの利回りが欲しいか?

若い方で、これから積み立て投資を始める人であれば、さすがに余裕資金のすべてを投資に回すのは無理があると思うので、例えば2万円は定期預金、1万円は投資信託を積み立てるというように、現実的な金額を設定します

ボーナスや退職金のようなまとまったお金が入ったときも、いくらまでなら元本割れの可能性がある金融商品に投資しても差し支えないか、最初に確認しましょう。特に、退職金や預貯金を取り崩しながら運用する65歳以上の人は、たとえ一時的であっても大きく減らすわけにはいかないので、投資する対象も値動きがあまり大きくないものを選ぶようにしたいものです。