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第103回 安全資産としての先進国債券

更新日 2016年10月12日

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2016年1月末に、日本銀行はマイナス金利の導入を決めました。それに先立ち、欧州でも中央銀行が政策金利をマイナスにする政策を導入しており、現状で日本や欧州の国債は金利がきわめて低くなっています。米国は日欧と比較すれば多少は金利が高いものの、10年前と比較すればかなり低い水準です。当時、欧米のソブリン債(国や政府機関が発行する債券)に投資する投資信託は非常に人気が高かったのですが、現在ではその人気はREIT(不動産投資信託)やハイイールド債券(信用力の低い債券)、あるいは新興国債券に取って代わっています。

低金利が続く今の時代に、先進国債券に投資する意味はあるのでしょうか?

この問いは、裏を返せば「株式やREITだけで運用しても大丈夫なのか?」ということになります。株式もREITも目先の運用成績が良くても、基本的には値動きが大きい資産なので、いつか大きく下落する可能性もあります。

この値下がりのクッションとして期待できるのが債券です。債券は平時においても金利による一定程度の収益があるほか、景気が悪化したときなどの利下げ局面では債券価格が上がる傾向があり、株式のマイナス分をある程度相殺できます。確かに以前ほどのリターンは期待できないかもしれませんが、資産運用に安定性を求めるなら、先進国債券を資産に組み込みたいところです。より安全性を追求するなら、為替変動の影響を受けにくい「為替ヘッジあり」の商品を選ぶといいでしょう。