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第105回 新興国債券ファンドへの投資を考える

更新日 2016年10月19日

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本連載の第103回では、先進国債券に投資する意義について書きました。先進国債券は株式などの値下がりに対するクッションとして有効だという内容ですが、現状では大きな収益を期待できる資産でないことは確かです。

そうした背景から、新興国債券への注目が高まっています。2年ほど前からインド債券ファンドが相次いで設定されたほか、新興国債券に広く投資するインデックス型の投資信託も増えてきました。

個人投資家が新興国債券を運用することに対しては、いくつかの懸念点が指摘されます。政情不安などのリスクがあるため、先進国と比べて債券価格や金利が不安定である点。そもそも為替変動が大きいため、価格変動も激しいという点。運用管理費用などの手数料が、先進国債券ファンドより高い傾向もあります。これらは確かにその通りで、新興国債券ファンドを保有する際には可能性として考慮すべきことです。安定運用を求める方は、あまり多く組み入れるべきではありません。

メリットとしては、先進国債券と比べて金利が高いことと、長期的には経済成長によって通貨が高くなることへの期待感が挙げられます。新興国債券ファンドに投資する際は、短期的な値下がりをある程度許容し、長期的視点で考えることが大切です。投資対象も、例えばインドだけに絞るのではなく、複数地域の債券に投資してリスクを分散するといいでしょう。