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第107回 「勝つ」ではなく「負けない」という運用戦略

更新日 2016年10月26日

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2008年のリーマン・ショック以降、世界的に低金利の状況が続いており、投資でお金を着実に増やすことが10年前と比べて難しくなっています。とはいえ、預金金利も史上空前の低さなので、将来のことを考えたら、預金以外の何らかの方法でお金を少しでも増やしていきたいものです。

近年では、債務不履行のリスクの高さと引き換えに利回りも相対的に高い「ハイイールド債券」、直近では米国などのREIT(不動産投資信託)に投資する投資信託が人気を集めています。2016年9月末時点では、純資産総額ベスト3が外国のREITに投資する商品でした。

ただ、REITは運用利回りが債券と比較して相対的に高い半面、値動きは大きく、急な値下がりに見舞われる可能性もあります。この点は注意しなければいけません。

最近では「低リスクの堅実な運用」が見直されています。短期的に大きく増えない代わりに、大きく減る可能性も少ない投資信託。例えば、債券を中心に複数の資産クラスに分散投資し、全体として値動きを抑える運用を行うバランス型ファンドが、シニア層などに静かな人気を集めているようです。銀行の顧客と比べてアクティブな投資家が多い証券会社でも、こうした商品が売れ始めているという話を聞きます。

分散投資を行い、資産全体の値動きをコントロールするタイプの投資信託は運用手数料がやや高めに設定される傾向があるため、きちんと利益が出ている商品を選ぶ必要がありますが、「物価上昇に負けない運用」を心がけるのであれば、穏やかな値動きで収益が少しずつ積み上がっていくタイプの投資信託を運用の中心に据えるのが、今の時代には合っているのかもしれません。