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第111回 米国大統領選挙で再確認した「有事の金」という格言

更新日 2016年11月16日

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投資の世界には「有事の金」という格言があります。

金(ゴールド)という実物資産は、過去において金融市場に不安が生じたときに買われやすく、価格が上がりやすい傾向が見られました。金は株式と逆の値動きをすることが多いため、海外の年金基金などの投資家は、緊急時の株式の値下がりをカバーするための資産として金を数%程度組み入れています。

日本時間の2016年11月9日に行われた米国の大統領選挙では、事前の予想に反してトランプ氏が勝ったことを受けて、日経平均株価は暴落。ドル/円の為替レートも、105円台から一時は101円台まで円高が進みました。このとき、実は金価格も大幅に値上がりしていました。1トロイオンス(約31.1グラム)=1270ドル台で推移していたものが、大統領選挙でトランプ氏の優勢が伝えられると、金価格はわずか4時間で1330ドル台まで上昇しました。まさに「有事の金」の格言通りの値動きとなりました。

ただ、その日の夜のうちに(ニューヨーク時間では11月9日の午前)、株価も為替も選挙前の水準に戻りました。金価格もすぐさま1300ドルを割り込み、11月16日現在では株高・ドル高に反比例するように金価格は下落傾向にあります。

世界経済にリーマン・ショックの後遺症が残る2011年には、金価格は1トロイオンス=1900ドルに達したこともあります。今後もどのようなショックが世界の金融市場を襲うかは予測できません。金は投資信託を通じて、誰でも手軽に投資できます。万一に備えて、金に投資する投資信託を資産運用に組み入れるのも有効かもしれません。