TOP >  こちら『NISA de 投資信託』編集部 >  第114回 「売れている」投資信託は本当に優れているのか?

第114回 「売れている」投資信託は本当に優れているのか?

更新日 2016年12月7日

アイコン

2016年11月末時点で、純資産総額が最も大きい投資信託は『フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)』。11月末までの3カ月間で最も純資金流入額が大きい、つまりこの3カ月で最も「売れた」投資信託もまた『フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)』でした(詳細は「ファンド・ランキング」をご覧ください)。

売れているということは、個人投資家に「選ばれた」ということです。何千本もある投資信託の中からたくさんの個人投資家に選ばれるのは、もちろん理由があります。果たして、その理由を「運用成績が優れているから」だと断じていいのでしょうか?

もちろん、運用成績が優れている投資信託は投資家に支持されます。近年は米国のREIT(不動産投資信託)が好調であり、米国REITに投資する『フィデリティ・USリート・ファンド』や『新光 US-REITオープン』(愛称:ゼウス)が人気を集めています。ただ、分配金再投資基準価額の推移を見ると、いずれもこの2年ほどは横ばいとなっています。今後は米国の政権交代の影響で再び上昇気流に乗る期待も持てますが、楽観視しすぎるのも禁物です。

投資信託が「売れる」要因として、運用成績とともに重要なのが「販売網の広さ」です。同じ投資信託でも、より多くの販売会社で扱われるほど売れるチャンスは広がりますし、その販売会社が「太い」顧客を多く抱えていれば、やはり売れるチャンスは広がります。逆に言えば、いくら運用成績が良い投資信託でも、販売会社が限られていると純資産総額や純資金流入額のランキングに入るのは難しくなります。

数ある投資信託の中には、「運用成績はそれなりなのに運用管理費用が高い」と一部でささやかれながらも、かなりの純資産を集めている商品もあるようです。販売網の広さと販売会社の営業力によって、このようなことも起こり得ます。もちろんその投資信託が悪い商品というわけではなく、手数料が高いことにも理由があるのでしょうが、その理由が投資家にとって納得しにくいものであれば、たとえ純資産総額が小さくても、自分に合った商品を探した方がいいのかもしれません。