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新興国株式は中国とブラジルに注目
編集長のNISAdeのほほん投資日記

第1回 はじめての投資信託。
新興国株式は中国とブラジルに注目

2016年6月9日

資産運用とは、欲張らず数%の利回りを狙うもの

こんにちは。「NISA de 投資信託ネット」の編集長です。

投資信託にまつわる編集の仕事を始めて10年を超え、初めて金融商品に投資したのは今から9年近く前になりますが、最初に買ったのは投資信託ではなく、世界株式の株価平均に連動する海外ETFでした。その後も国内ETFやJ-REITの個別銘柄を買ったり、FXやCFD(差金決済取引。FXと同じ仕組みで、株価指数や商品先物などを投資対象とする商品)に挑戦したこともありましたが、投資信託を買ったことはありませんでした。
特に近年は「短期的にお金を増やしたい」という邪な心でハイリスクな商品に手を出すことが多かったのですが、うまくいかずに痛い目にあいました。やはり、年率数%の運用利回りを目指して、欲張らず堅実にお金を増やしていくことが大切だと思いました。

せっかくNISAという制度があるので、基本に立ち返って、投資信託を何本か買ってみたいと思います。
運用の基本は分散投資です。とはいえ、NISAは収益が非課税ということで、「より大きく増えそうな資産」を求めてしまうのが人情。というわけで、まずは新興国株式から検討してみます。

新興国より好調だった日本株

日経平均株価および新興国5カ国の主要株価指数の推移と年率リターン(2011年6月1日~2016年5月31日)

日経平均株価および新興国5カ国の主要株価指数の推移と年率リターン
日経平均株価および新興国5カ国の主要株価指数の推移と年率リターン

出所:各種データをもとに編集部作成

上の図は、過去5年間の主要な株価指数の推移です。
5年前は東日本大震災の直後で、日本株は大きく落ち込んでいましたが、政権交代と経済政策の影響もあり、日経平均株価の伸びは主要な新興国を大幅に上回りました。
ただ、国内の経済政策に手詰まり感が出てきていることと、資源価格の回復傾向が新興国にとってプラスに働く可能性を考えると、向こう5年間は、日本と新興国の勢いは逆転するのではないかと思っています。

株価の推移は、新興国の中でもばらつきがあります。この5年はインドが好調で、ブラジルが絶不調でした。中国は2015年にバブル的な株価を示し、年初も暴落局面がありましたが、5年前の水準と比べたら高くなっています。インドネシアとトルコは似たような値動きです。
チャートを見ると、今いちばん勢いがあるのはインドだといえますが、割安かどうかで考えると、ブラジルや中国も候補に入ってきます。

割安さと相関の低さで選択

日経平均株価および新興国5カ国の主要株価指数の2指数間の相関係数(2011年6月1日~2016年5月31日)

日経平均株価および新興国5カ国の主要株価指数の2指数間の相関係数

出所:各種データをもとに編集部作成

2つの株価指数の動きが連動しているかどうかを示す「相関係数」を計算したのが上記の表です。相関係数は1と-1の間の値を取り、1が完全に同じ動き、-1は完全に逆の動きを示した場合の値です。0に近いほど指数の動きが独立している、つまり相関が低いということになります。「ばらばらの値動きをしやすい」ということです。
表を見てわかるとおり、日経平均株価との相関が低いのはブラジルと中国です。また、ブラジルと中国の相関係数も-0.28と、きわめて小さい値を示しました。過去5年において、ブラジルと中国の株価はほとんど連動しなかったことを示します。
各国の経済状況などいろいろありますが、先々のリスクが読みづらく、思いがけないことが発生するのが新興国。ここは単純に過去の値動きだけを見て、割安かつ日本株との値動きの傾向が異なるという基準で選びたいと思います。
もちろん、この手のグラフにつきものの「過去の実績は将来の成果を約束するものではありません」という原則は心得ています。でも、未来はいつだって過去とつながっています。

新興国株式は、中国とブラジルを選択します。

ほかの資産クラスは、来週検討したいと思います。