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編集長のNISAdeのほほん投資日記

第30回 日経平均株価の1年ごとの変化率

2016年12月30日

今日は大納会です。
振り返ると、英国のEU離脱騒ぎや米国大統領選挙の大番狂わせなど、世界経済を揺るがす事件がいろいろありました。2016年は日経平均株価が上下30%強、ドル/円の為替レートは上下20%弱の変動幅となりました(いずれも12月26日まで)。
6月の英国の国民投票の際に日経平均株価が一時的に暴落したことと、12月に入って株価が年初来高値を更新し続けたことを考えると、今年の国内株式市場は波乱の1年だったと思ってしまいますが、過去の例を見てみるとそうでもありませんでした。

下記のグラフは、日経平均株価の年初来最高値と最安値の変化率を1年ごとに比べてみたものです。

■2000年~2016年の日経平均株価の最高値÷最安値の倍率(2016年は12月22日まで)
各年の日経平均株価の最高値÷最安値の倍率

2016年は最高値と最安値の差が1.34倍。過去と比較してもそれほど大きな違いはありません。
近年で数値が突出しているのはリーマン・ショックがあった2008年と、政権交代直後の2013年。これ以外の年でも、毎年おおむね3割前後の変動がありました。つまり日経平均株価というのは、平時でもこれくらいの変動が生じる株価指数ということです。

この数値を投資家目線で読むならば、「1年でいちばん安いときに買って、いちばん高いときに売れば3割の利益が出る」ということになります。とはいえ、いつが年初来最高値でいつが最安値なのか、リアルタイムでわかるはずがありません。タイミングを狙った売買は、たいていうまくいかないものです。

長期投資を考えるならば、こう読むべきでしょう。「日経平均は積み立て投資が効きやすい」と。積み立て投資が最も効くのは「一度下がってから上がる」という状況です。これまでの傾向を見ると、日経平均株価は「下がってから上がる」という場面が1年のどこかで必ずと言っていいほどありました。2016年は典型的で、1万9000円付近から下落して一時1万5000円を切ったあと、12月に1万9000円を突破するという、積み立て投資には理想的な市場でした。

もちろん2017年も同じような動きをする保証はありません。積み立て投資にとって最も厳しい「上がってから下がる」という相場になる可能性もあります。個人的には、米国経済はトランプ新大統領という不安要素によって、どこかで揺り戻しが来るのではないかと思っています。そうなれば高い確率で日経平均株価も下落局面を迎えます。来年も「下がってから上がる」という局面が何度か訪れるのではないかと考えています。