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編集長のNISAdeのほほん投資日記

第38回 熾烈な争いを繰り広げる日本株アクティブファンド

2017年2月24日

私が保有している10本の投資信託の、ここ1週間の運用成績は以下のとおりです。
全体の収益は先週とほぼ同じだったのですが、その内訳を見ると、先進国の株式、債券、REIT(不動産投資信託)が上昇し、コモディティ(資源や農産物など)と新興国株式が下落していました。

投資信託名 運用開始日
(約定日)
損益(円)
(※1)
前週比
(円)
スパークス・新・国際優良日本株ファンド 2016/7/29 +1482 +45
ひふみプラス 2016/8/1 +1600 +134
たわらノーロード 日経225 2016/7/29 +1768 +17
イーストスプリング・インドネシア株式オープン 2017/1/30 +4 -92
ベトナム株式ファンド(※2) 2017/2/3 -192 -59
BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(1年決算型)(※3) 2016/8/1 -741 +53
eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 2016/8/1 -511 +39
SMT 米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) 2016/8/1 -473 +51
ラサール・グローバルREITファンド(1年決算型) 2016/8/1 +181 +57
パインブリッジ・コモディティファンド<1年決算型> 2016/8/1 +1240 -253
小計 +4358 -8
フィデリティ・チャイナ・フォーカス・オープン (売却済み) +1943
ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズ - ブラジル株 (売却済み) +2682
合計 +8983

(※1)各商品をそれぞれ1万円ずつ購入。期間は各商品の運用開始日~2017年2月23日
(※2)損益は購入時手数料(-312円)を含む
(※3)損益は購入時手数料(-147円)を含む

今回注目したいのは、国内株式に投資する3本の投資信託です。先週のコラムでも最後に少し触れたのですが、昨年8月以来ずっと『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』のパフォーマンスが『ひふみプラス』を上回っていたのが、2月に入って逆転しました。
この2本のアクティブファンドと、日経平均株価に連動するインデックスファンドの『たわらノーロード 日経225』の値動きを比較してみましょう。

■国内株式型投資信託の基準価額の推移(2016年8月1日~2017年2月23日)
38figure
※2016年8月1日時点の基準価額を10000として指数化

2016年8月1日を起点とすると、半年間にわたって『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』が優勢でした。ところが、2月に入ってから急激に形勢が逆転しました。分かれ目となったのが2月14日のバレンタインデー。この日、『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』が基準価額を2%ほど落とし、そこから先は横ばいを続けた一方で、『ひふみプラス』はこの日をほぼプラスマイナスゼロで乗り切り、そこから基準価額を伸ばしています。

2月14日といえば、東芝が赤字決算を発表して株価を大きく落とした日です。『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』で運用する約20銘柄の中にはさすがに東芝は含まれていないようですが、この日はいくつかのメーカーが株価を下げているので、そのことが影響したと考えられます。

同じ国内株式型のアクティブファンドでも、両者の運用方針は大きく異なります。『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』は、「厳選投資」という愛称が示すとおり、投資する銘柄数を20程度に絞っています(2017年1月末時点では18銘柄)。1月末時点での純資産比の業種別比率トップ3は化学、電気機器、卸売業の順です。
一方の『ひふみプラス』は、1月末時点で130銘柄を保有し、業種別比率トップ3はサービス業、電気機器、情報・通信業の順。化学は6番目でした。また、資金の99%超を投資する『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』に対し、『ひふみプラス』は「現金等」を5%あまり保有しているのも特徴です。
こうした違いが、局面ごとのパフォーマンスの差に表れるのです。

ところで、アクティブ型の投資信託は、インデックス型のパフォーマンスを上回ることを目指しています。過去の運用実績を見ると、昨年11月までは『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』は『たわらノーロード 日経225』を上回っていました。ところが、11月以降のいわゆるトランプ相場で、両者のパフォーマンスは逆転してしまいました。ただ直近では『ひふみプラス』が『たわらノーロード 日経225』にかなり迫っているので、ここから逆転があるかもしれません。『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』も、決して大きく遅れをとっているわけではありません。スパークスの皆様、レオス・キャピタルワークスの皆様にはぜひがんばっていただきたいと思います。